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「美容師は常に勉強なんです」── 荻原奈々さんのEvernote活用術

2012年 2月 29日 | Posted by EvernoteJapan in インタビュー, 利用者の声
 

「Evernote をとても上手に活用されている美容師さんがいる」というお話を聞いて、荻原奈々さんのところに取材にうかがいました。

荻原さんは、東京は四谷にある『キノシタ・ガイエン・イースト・ストリート』という美容室にお勤めの美容師さんです。お客様へのヘアスタイルの提案などに iPad と Evernote を活用されているそうです。


氏名: 荻原 奈々(おぎはら なな)

職業: 美容師

Webサイト: http://www.kinoshita1894.com/

同店代表の木下裕章さんは雑誌にも登場し、美容師の勉強会にも登場されるような人だとお聞きし、いわゆる『カリスマ美容師のいるお店』のような雰囲気なのかと緊張してお店にうかがったところ、もっとアットホームな雰囲気。ご近所のおばあ様がカットに来られるような、そんな親しみやすい空気が漂っていました。

聞けば、同店は美容院でも理容店でもある、いわゆる地元に根ざした理美容店(女性向け美容と、男性向けのヒゲ剃りなどを両方扱うお店のこと)で、四谷という土地で 118年前から営業しており、現在の代表はなんと5代目なのだだそうです。


「美容師の独特の仕事に、Evernoteはぴったり」


──荻原さんは、Evernoteをお仕事で非常に活用されていると聞いたのですが、お客様へのヘアスタイルの提案などで使われているのですか?

荻原「そうですね、さまざまなヘアスタイルの写真を入れておいて、検索してすぐにご提案できるようにしています。でも、一番役に立っているのは、むしろ勉強の方ですね。美容師って、常にがんばって勉強しないといけないお仕事なんです」

──どんな勉強を?

荻原「カットの手法や、お客様とのコミュニケーション、流行……など、常に勉強していないといけません。特にカットの手法については、手描きの図を取り込んだり、写真の上から書き込んだり。また、勉強会の時にホワイトボードに描かれたものを取り込んだり、それぞれの写真や図に添えていろいろメモを取ったりすることもあります。写真や絵と、文字を両方扱える、それがとっても私たちにとっては便利なんです」



──なるほど、ヘアスタイルというのは、こうやって記録するんですね!こういう設計図があるとは初めて知りました。

荻原「営業時間が終わってからも、お店でウィッグを切って勉強したり、休日は勉強会に参加したりして、いろいろなノウハウを覚えていきます」

──営業時間外も勉強で大変ですね。

荻原「常にそうしているので、大変だと感じたことはありません。仕事が好きで一生懸命やってらっしゃる方は、どんなお仕事でもそうなんじゃないでしょうか?だから、記録したものを、さっと取り出せる。それが大切です。それに、いろんな端末で見られるというのも役に立ちます。私たちは立ち仕事ですから、iPadのようなタブレットで扱うというのはとてもフィットします。でも机に座ってノートパソコンで書いた方が便利な時もありますし、外出先でiPhoneでメモを取ることもあります」


髪型の写真の管理や、他の美容師との情報共有にもEvernoteが大活躍


──どの端末を使っても常に同じ情報(記録)にアクセスできる Evernote がお役に立っているわけですね。他にはどんなことにEvernoteを使っていますか?

荻原「トレーニングの写真や、モデルさんをカットした時の写真、サロンの勉強会での代表のお手本、イベントやコンテストの写真などを取り込んでいます。それにコメントを付け加えておけるところが大事なところです。自分のメモが必要なんです。私も講習会で講師をすることがあるので、その時の資料も入れてあります。また、講習会の往復の飛行機のスケジュールなども、講演会の資料と一緒のノートにしておけば、別途探す必要もなくなります」

──なるほど、Evernote大活躍ですね。

荻原「また、毎週サロンで流行に関する勉強会を取り扱っていますが、その時も資料を作るのに雑誌の切り抜きなどを集めて、「今、こういうヘアスタイルが人気です」という、そんな資料をお店の他の美容師と共有するようにしています。



──Evernoteを使っている時に、気をつけていることはありますか?

荻原「美容師という仕事は、お客様とのコミュニケーションがとても大事です。カットの技術も大切ですが、笑顔と、いい空気感でお客さまにリラックスしていただくことが大切なのです。Evernote の操作に集中して、お客様との会話がおざなりにならないように気をつけています」

──118年の歴史を持つ『キノシタ・ガイエン・イースト・ストリート』でお仕事をされている中で培われたコメント。思えば、ユーザーのみなさんの記憶をいつまでも安全に保管できるように100年続く企業を目指したいと思っている私たちEvernoteが、100年以上も続いてきた美容院を取材させていただくなんて、不思議なご縁かもしれません。

実は、Evernoteの CEO フィル・リービンほか本社メンバーにも、来日時に同店のサービスを体験してもらいました。



アメリカの理容は、特に男性向けは手早く、簡単なものが多いので「顔剃り」や「マッサージ」まであるフルサービスの日本の理容を初めて体験した彼らは大喜びでした。

これから、フィルが出張で日本に来た時の定例のコースになってしまうかもしれません。


荻原奈々さんのEvernote活用術については、雑誌『フリック!Vol.08』で詳しく取り上げられています。併せてご覧ください。

(PHOTO: T.FUCHIMOTO 渕本智信)

 
 

トランクスポットライト:開発者プロフィール – 若林大悟氏(FastEver、FastEver XL、FastEver Snap)

2011年 9月 15日 | Posted by EvernoteJapan in インタビュー
 
氏名: 若林大悟
会社: Rakko Entertainment
所在地: 日本、北海道
アプリ: FastEverFastEver XLFastEver Snap
Webサイト http://rakkoentertainment.com
ツイッター @rakko_ent

 


略歴

若林大悟氏は、北海道で Rakko Entertainment(ラッコ・エンターテイメント)という開発会社を経営しており、一人でプログラムからグラフィック、UI デザインまでこなす起業家です。若林氏は2年前に別の会社を辞めた後に iPhone アプリの開発を始め、今はすべての時間をこの会社のために使っています。初期に開発したアプリのうちの1つ、 FastEver は彼のベストセラーアプリで、Evernote API をベースに作られています。


今回は、Evernote プラットフォームでの開発や、自社のアプリの背景にあるインスピレーション、ユーザーに愛されるアプリ開発のヒントなどをおうかがいしました。



いつから Evernote を使っていますか? FastEver のアイデアはどうやって思いついたのですか?
若林: 2009年1月から Evernote を使っています。一ユーザーとして、記憶をもっと素早く書きとめたいと思ったので、このニーズを満たすために FastEver を開発しました。FastEver は Rakko Entertainment の設立と同時にリリースし、非常に良い評判を得ることができました。この FastEver はもう1つのアプリ、FastEver Snap が誕生するきっかけにもなりました。こちらはスナップショットの素早い撮影、Evernote への保存、そして Evernote でスナップショットを表示しやすくするリサイズの機能を実現したアプリです。僕が開発した Evernote アプリはすべて、ユーザーのニーズに応えて作ったものです。


FastEver アプリは、どんなニーズに応えているのでしょうか?
若林: Evernote には数多くの機能が用意されていますが、Evernote ユーザーの中には「特定の作業を手っ取り早く、Evernote アプリすら起動させずに済ませたい」と望む人たちも存在します。FastEver(および iPad 用の FastEver XL)は手早くノートを取り、Evernote アカウントに保存できる、とてもシンプルなアプリです。去年の8月にリリースした FastEver Snap は、おもにFastEver ユーザーの「写真を撮りたいけれど、写真が占めるデータ容量とアップロードにかかる時間を減らしたい」という要望に応えたものです。ほとんどの人にとって、Evernote の画像は「何かをメモする」ためのひとつの手段なので、画質はそれほど重要ではありません。Evernote に取り込むスナップショットを、どんな画面でも手軽に閲覧できて、素早く送信できるようにしたかったのです。


Evernote API を使ってみてどう感じましたか?
若林: 非常に扱いやすいと感じました。一人の Evernote ユーザーとして、自分自身やその他大勢のユーザー体験を変えられるようなツールを作りたいと考えていて Evernote API での開発に取り組みましたが、Evernote API は開発者にとって柔軟性の高いパワフルなプラットフォームだと思います。


Evernote と連携するということは、ビジネス面から見て、製品のマーケティングや販売にどのように役立ちましたか?
若林: FastEver を初めてリリースした際は、日本の多くの iPhone 系レビューサイトで取り上げられました。これによって日本の多くの Evernote ユーザーに FastEver を知ってもらうことができました。FastEver がトランクで特集された時は、アメリカのユーザーがすぐに気付いてアプリを購入してくれました。このときは日本でのユーザー数も大幅に増えました。Evernote トランクで取り上げられると売り上げは飛躍的に伸びるようです。FastEver も FastEver Snap も、現在でも売れ行きは好調です。


Evernote で開発したいと思う理由は? 金銭的に理にかなうものでしょうか?
若林: Evernote のユーザー数は驚異的なペースで成長しているので、開発者はこのプラットフォームで十分存続可能なビジネスを構築することができると思います。僕が開発したうちで最も成功していて、圧倒的に人気のあるアプリは Evernote API をベースとしたものです。FastEver アプリシリーズは 1.99 ドル 〜3.99 ドル(FastEver XL)で、合計 50,000 回ダウンロードされました。現在はこのビジネスが私の本業です。Evernote API をベースにしたアプリのおかげで、みなさんに求められ、愛されるアプリの開発に集中できています。ユーザーのみなさんの生活に良い意味でインパクトを与えられるのです。


開発者として刺激を受けた Evernote の機能はありますか?
若林: リモートストレージと、どこからでもアクセスできる点が、さまざまなアイデアを可能にしてくれます。人々が Evernote をどのように使っているのかを理解することが、ユーザー体験を拡張・向上させるアプリ開発のカギとなっています。


Evernote API を使ったアプリ開発を考えているデベロッパーに対して、何かアドバイスはありますか?
若林: Evernote ユーザーになって、他のユーザーと交流することが大切だと思います。どんなことをしようとしているのかを聞き、自分のアプリに対するフィードバックをもらうと良いと思います。アプリの成功において最も重要ことは、ユーザーのニーズにどこまで対応できるかです。人々が Evernote をどう使っていて、さらに活用してもらうためにはどうすればいいかを探ることが非常に重要です。


Evernote をどのように使っていますか?
若林: Evernote を Mac、iPhone、iPad にインストールしています。ほとんど何でもメモしますが、実はビジネスでよく使っています。他の人がどんな風に Evernote を使っているかを聞いて Evernote に保存する — これが僕のアプリ開発のインスピレーションになっています。



FastEverFastEver XLFastEver Snapについての詳細およびダウンロードは Evernote トランクからどうぞ。


※本記事は、英語版の記事を翻訳したものです。英語版オリジナル記事は こちらから