翻訳会社営業マンに聞く、大人になってから学校で勉強することの意義 - Evernote で効果的な学習が可能に

使い方と事例

翻訳会社営業マンに聞く、大人になってから学校で勉強することの意義 – Evernote で効果的な学習が可能に

2016/4/5 by 山田井ユウキ

2016/4/5 by 山田井ユウキ

コメント

大人になってから大学院や資格スクールなどに通い、勉強する人が増えています。その目的は、数十年という職業人生を、戦い抜く力を身につけるため。社会の変化のスピードが速い現代では、学生時代の学びだけで一生を戦い抜くことはできません。就職してからも常に学び続ける必要があるのです。

翻訳会社で営業を担当している藤森融和さんも、その一人。経営学を学ぶためにグロービス経営大学院を単科生として受講していました。その際に役立ったのが Evernote だといいます。大人になってからの勉強、そして仕事やプライベートに Evernote をどう生かしているのか。藤森さんに伺いました。

マネージャーとしての挫折経験からグロービス経営大学院へ

ーーまず藤森さんがグロービス経営大学院で学ぼうと思われたきっかけを教えてください。

藤森:当時手がけていたプロジェクトがうまくいっていなかったからです。実は、もともとは経営学を学ぶことになるなんて思ってもいませんでした。私はどちらかと言えば、体力勝負の営業マンだったので。でも、たまたま今の会社ではそういう人間が珍しくて、「藤森はなんだか変なヤツだ、今までと違うことをやるヤツだ」みたいなイメージが着いて。それで、社内で何かのプロジェクトが立ち上がると、関わらせてもらうことが多くなったんです。直近では 2 つのプロジェクトで、マネージャーに抜擢していただきました。一つは公共事業に関わるプロジェクト、もう一つは社内の業務改革に関わるプロジェクト。どちらもまったく新しいチャレンジでした。しかし、マネージャーとしてはどちらもうまくいかなくて、悩んでいたのです。

ーー具体的にどううまくいかなかったのですか?

藤森:経営者と現場の間に立つことになるのですが、経営者が言ったことの意図や背景がちゃんと理解できない。他方、現場から飛んでくる要望はうまくさばけないし、動いてもらえるような指示も出せない……八方塞がりの状態でした。ビジネス書やセミナーで学んでいたつもりだったのに…ショックでしたね。新しいプロジェクトだから、社内にノウハウや手本とするモデルもありませんでした。これは独学では限界だ、リーダーシップやマネジメントを体系的に学ぶ必要があると思い、グロービス経営大学院へ通おうとしていたのですが……そんな矢先、それまでの無理がたたって体調を崩してしまったのです。3 ヶ月間休職することになり、結果的にはその時間を使ってグロービス経営大学院で学ぶことになりました。

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ーー体調を崩す前から学校に通うことは決めていたのですね。

藤森:ええ。当然通わない選択肢もありましたが、お医者さまとも相談して、社会復帰のリハビリにもなるし良いでしょう、ということだったので。

ーー3 ヶ月間、どんなことを学ばれたのでしょう。

藤森:短期間なので専門的な科目は受講しておらず、経営学の共通言語となる、基礎的な知識や考え方を学びました。授業は 3 ヶ月でひと区切りのカリキュラムなので、一旦受講は終了して、仕事復帰を優先することにしました。

ーー仕事をしながら通う選択肢も?

藤森:はい。本当は大学院の本科進学を目指して、そのようにしたかったですね。しかし、まずは仕事を優先して日常生活を取り戻すことが大事だと思いましたし、単科生として取得した単位は 5 年間有効だったので、今は進学を目指すタイミングではないと、決断しました。

ーー大学院には藤森さんと同じ世代の方が多いのでしょうか。

藤森:そうですね。やはり 30 〜 40 代が多かったです。企業の中で言えば、色々な責任を背負うようになってくる世代で、悩みにも共通点が多いんですよ。同じ悩みを持つ仲間ができたのはよかったですね。私の悩みを聞いてみんな共感はしてくれても、誰も同情はしてくれないんです(笑)。でもそれが逆によかったですね。ちなみに休職のことは、打ち明けたとしても皆さん変わらず接してくださったり、似たような経験を持った方もいらっしゃったりして。それで本当に救われました。

ノートの整理は後回しで、とにかく放り込む

ーー同じ目的を持つ仲間ができるのは学校に通うメリットですよね。そんなグロービス経営大学院での学びに Evernote を役立てていただいたと伺いました。

藤森:はい。もともと Evernote は大好きで使っているのですが、勉強でも大いに役立ちました。メインの使い方としては、たとえば「クリティカル・シンキング」、「マーケティング」、「ファイナンス」などというように授業ごとにノートブックを作り、そこにテキストや授業中のメモ、参考資料などを保存して、復習できるようにしていたことです。子どもの頃、算数や国語のノートを一冊ずつとっていたと思いますが、まさにああいったイメージですね。ネットから参考になりそうなページをウェブクリップしたり、宿題のノートも Evernote で作成していました。Word や PDF で作成したものをそのまま入れられるのが便利です。

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ーー授業のノートは直接 Evernote に?

藤森:私はまず手書きでメモをとって、後から Evernote に保存することが多かったですね。授業は座って聞いているだけでなく、先生と生徒・生徒同士が活発に発言し合うスタイルだったので、サッとメモをとったり、図を描いたりするのに、紙の方が何かと便利なことが多くて。

ーーその場合はスキャナやアプリを使って保存されるのですか?

藤森:Evernote の Scannable を使っています。起動が早くて便利です。クラスメイトとディスカッションしたホワイトボードなどもカメラで撮影して入れていますし、グループワークを一緒にした人と交換した名刺も保存しています。カメラはかなり使っていますね。自宅では、書類をまとめて保存するために ScanSnap も使っています。

ーー保存したノートを拝見すると……タイトルに日付を入れてらっしゃるのですね。ノートブックやタグも、ルールを決めているのでしょうか。

藤森:Evernote を使い始めて 6 年くらいですが、実は未だに、さ迷い歩いています(笑)。以前は、ジャンルごとに細かくノートブックを作っていました。ところが、分類に迷って整理がなかなか進まず、整理が進まないので Evernote に情報を入れることを躊躇する…という有様で。プライベートではまったく活用できていない時期もありました。吹っ切れたのは、セミナーでアンバサダーさんのお話を聞いてからですね。「とりあえず突っ込め、話はそれからだ」みたいなお話で。Evernote のプロがそういうなら…と気持ちが楽になりました。

ーーなるほど。迷っているより、始めた方がいい、と。

藤森:アナログしかなかった時代は、情報を効率よく管理するにはそれなりのメソッドが必要だったんだと思います。コツコツとマメに整理できる人にしかできないことで、私にはとても無理でした。しかし今は、IT の力を借りて誰でも情報を管理できるようになってきました。特に Evernote は、検索機能が強力だから、取りあえず放り込んでおけば後から何とかなる。ノートブックやタグも、いつでも柔軟に変えることができる。私みたいに整理に挫折した人間でも受け入れてくれる、その懐の深さが好きですね。今は、ノートブックはなるべくシンプルにして、タグで管理をする方向に行こうかな、と思っています。

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ーー授業を振り返って復習するときも Evernote を使われているのですか?

藤森:はい。クラスメイトとは Facebook でグループを作って、そこでディスカッションしています。それを Web クリッパーで保存したり、授業を振り返ってノートを作ったりしています。古いノートも削除せずにとっています。見返すことで自分の仕事に役立てることが、最大の目的ですから。

ーー同じ授業の名前のノートブックが二つあるようですが、一つは「シェア」と記載されていますね。

藤森:これは同じ授業を受けた知人とシェアしているノートブックですね。知人も Evernote を使っているので。

ーー同じ授業を受けている二人が、あえてシェアする内容とはどんなものでしょう?

藤森:同じ授業を受けていてもお互いに視点が違うので、相手のノートを見ると勉強になります。学生時代に「お前、英語の成績いいけど、ノートどうやって取ってるの?」と見せてもらったようなイメージです。それから、当時は相手がベーシックプランだったので、プレミアムプランの私が重いデータなどを入れる役割でした。共有ノートブックの場合、所有者の方のアップロード容量が消費されますので。

ーー実際に経営学を学ばれて、いかがでしたか?

藤森:たった 3 ヶ月間でしたがとても刺激的でした。たとえば最初の授業でいきなり「経営戦略に正解はありません」と言われたんですよ。こちらとしてはそれを学びに行ったつもりだったのに(笑)。ただ、経営に正解はなくても、正解らしき方向性を導き出し、実行し、その結果をもとに改善していく力。これを養うのが経営学なんだとわかりました。そして、同じように悩み、学びをともにしたクラスメイトの方々との出会いは本当にかけがえのないもので、「人生変わった」と言っても過言ではないです。

いつか Evernote のノートブックを子どもに引き継がせたい

ーー藤森さんは現在お仕事に復帰されているとのことですが、そちらでは Evernote Business を使っていただいていますよね。

藤森:ええ。仕事では名刺管理や報告書、社内マニュアルの共有などを中心に使っています。

ーーこちらもタイトルには日付を入れるルールで運用されているのですね。

藤森:タイトルに日付を入れなくても作成日自体は記録されるのですが、その仕事をした日にすぐ報告書を作るとは限りません。ですから、作成日ではなくその仕事をした日の日付をタイトルに入れるよう命名ルールを作って運用しています。

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ーープライベートではいかがでしょうか。

藤森:妻とノートブックを共有したいのですが、妻はあまり使ってくれなくて(笑)。ただ子育てに関するノートブックだけは見てくれます。そこには子どもの手紙や描いた絵、イベントの様子などを入れています。

ーー写真とテキストで入れているのですね。縄跳び教室のノートなどは教え方などもかなり細かく記録されています。

藤森:こういうもの、例えば自転車の乗り方なんかもそうですが、親が我流でやってしまいがちです。でも、それが理にかなっているかどうかは分からない。なので親自身も改めて教え方を学んで、それをノートにまとめています。実はこのノートブック、子どもが将来、親になったらプレゼントしようと思っているんです。というのも、子育てに関する知識って自分の親に聞く人が多いと思いますが、親もたいして覚えていないんですよね(笑)。それなら、当時自分がどんなふうに子育てしていたのかを今のうちにまとめておいて渡してあげれば参考になるんじゃないかと。知識そのものも伝えたいですが、親が何に悩み、どんな情報を調べ、何を考えて子育てをしていたのかー そんな知識のまわりにある「空気感」みたいなものも、子どもに伝わればいいなと思っています。

ーー外部記憶である Evernote を介して親の記憶が子どもへと引き継がれていくというのはとても面白いですね。

藤森:結婚式でよく、新郎新婦の成長や思い出の写真をスライドにして流したりしますよね。子どもの写真もここに入っていますから、結婚式のときは Evernote から写真を取り出して使ってくれればいいなとも思っています。何だったらそのまま Evernote のプレゼンテーションモードで流してもいいかもしれませんね(笑)。

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