もしレコード屋の店主が Evernote を使ったら?

使い方と事例

もしレコード屋の店主が Evernote を使ったら?

2016/9/8 by 中尾 大亮

2016/9/8 by 中尾 大亮

コメント

(このブログ記事はフィクションです。)

学生の頃に買い始めたアナログレコードの数は、いつの間にか 3,000 枚を超えていました。狭い家で次第に置き場に困るようになり、家族のひんしゅくを買っていたので、その一部を売って処分することに。しかし、たとえ 10 年以上聴いていないレコードにも思い出があったりして、いざ手放すとなると少し寂しいのです。その前に何らかの記録を残しておけるツールを探していたら、友人から Evernote を勧められました。

自分のコレクションをいつでも閲覧可能に

アーティスト名、アルバム名、スリーブの写真、買った場所、コメント(その一枚にまつわるエピソードなど)をノートに書き込みます。これがコレクター魂をくすぐるというか、ノートをいくつか作っていくうちに、売る予定がないお気に入りのレコードでも同じことをするようになっていました。

The_Avalanches__Since_I_Left_You”_—_Evernote_Premium

レコード屋を開業した時にも活躍

コレクターとしての趣味が高じて、ついに脱サラして中古レコードのお店を始めたのは 2012 年のことです。この時、Evernote を商品のデータベースとしてそのまま使えることに気づきました。もちろん財務に関わることには専用の会計ソフトが必要ですが、商品そのものに関する情報を自由に記録・整理できるツールも欲しかったのです。なぜなら中古の「モノ」を扱っているため、買い付け先からデータとして入手できる情報が少なく、ほとんどのデータは自分で準備しなければなりません。Evernote なら商品情報を自分が好きな方法で作成そして整理できますし、プライベートでもずっと愛用していたので、すぐに使い始められる安心感がありました。

お店で Evernote を使うにあたり、自分なりに工夫していることがいくつかあります。

1) テンプレートを用意
レコード数千枚分のノートを作成するのはさすがに無理でしたが、簡単な雛形として使えるテンプレートを作成しておくことで、この作業を高速化できました。このテンプレートにはすぐにアクセスできるようにショートカットに登録しておけば、右クリック(control+クリック)メニューの「ノートの複製」から簡単に商品ノートを新規作成できます。

Note-template-RecordStores

2) ノートを「カード」表示する
Evernote でノートを並べて表示するにはいくつかの方法がありますが、レコードはジャケットの写真が判別しやすいので、一覧性が抜群なカードビューを採用しています。

Card_view_Record_store(*カード表示は Evernote for Mac・Windows・iOS でご利用可能です)

3) 商品の絞り込みにタグを活用
音楽のジャンルはノートブックごとに分けていますが、タグも使います。ジャンルの解釈は人によって違ったりするので、該当しそうなジャンルのタグを何個でも付けています。それと、グループやソロなど複数の名義で作品を出しているアーティストには、別名義のアーティスト名をタグで追加したりします。

タグの例
フォーマット Tags_for_vinyl_format-1Tags_for_vinyl_format-2Tags_for_vinyl_format-3
盤質 Tags_for_vinyl_condition-1Tags_for_vinyl_condition-2Tags_for_vinyl_condition-3Tags_for_vinyl_condition-4
(順に未開封、良好、傷あり、傷多め)
ジャンル Tags_for_genre_1-1Tags_for_genre_1-2Tags_for_genre_2-1Tags_for_genre_2-2Tags_for_genre_2-2Tags_for_genre_2-3Tags_for_genre_2-4Tags_for_genre_3
希少度 Tags_for_rarity-1Tags_for_rarity-2
その他 Tags_for_other_attributes-1Tags_for_other_attributes-2

こうしてタグを本格的に使うようになったのは商売を始めてからですが、商品の絞り込みが簡単にできるうえ、タグにした単語は普通に検索してもヒットするのでとても便利です。

4) 入荷「Wish リスト」を作る
常連のお客さんからのリクエストには、全力で応えるようにしています。探して欲しいレコードを言われた時には、必ずチェックリストに書き足して、お店の買い取りリストに追加します。買い付けに行った際も、このリストを自分のスマホですぐに確認できるので助かっています。

5) アイデアを Evernote にストック
実を言うと、売上の半分以上は店頭販売ではなく、オンライン販売によるものです。そのため、お店のホームページに掲載する情報のネタを、Evernote にすべてストックしています。中古レコードの場合、その一枚の付加価値を高めることがとても重要です。商品価値をお客さんにきちんと説明できなければいけません。特定のアーティストについて詳しく調べたり、在庫があるレコードの相場価格を調べたりする際に Evernote Web クリッパーを使って情報収集しています。自分が書き溜めたノートに加え、ネットで発見した関連情報も Evernote に集約するのが一番良い方法だと思います。

他にも、取引先からの重要なメールを Evernote に転送したり、業者から受け取った納品書を Evernote のカメラ機能でスキャンしたり、色々な使い方をしています。

すべてを一ヶ所に集約することのメリット

振り返ってみると、元々は Evernote を単なるデータの置き場所としか考えていませんでした。しかし、次第に様々な情報がつながり始めて、Evernote がきっかけで新しいアイデアも生まれるようになりました。どの端末からでもアクセスできる商品データベースとして、個人事業主の私がお店を経営するうえで役立つ知識とアイデアの保管場所として、さらに活用の幅が広がると思います。

もしも今後、お店でアルバイトを増やせる状況になれば、現在の Evernote プレミアムから Evernote Business へのアップグレードも検討する予定です。実はここ数年、アナログレコードの売上が世界中で大きく伸びているらしいので、私も密かに期待しています。

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  • 尾形 惠

    顧客管理をエバーノートで行えますか?その場合には使用できるまでの指導はできるのでしょうか

    • 中尾

      尾形 様
      具体的な運用方法により、ご期待に添える場合とそうでない場合がございます。会社でご検討の場合は、以下のフォームからお問い合わせください。
      https://evernote.com/intl/jp/business/contact-us/
      よろしくお願い申し上げます。