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Evernote のエンジニアリング・ディレクターが語る、女性のキャリア

Evernote のエンジニアリング・ディレクターが語る、女性のキャリア

2017/4/11 by Evernote Japan

2017/4/11 by Evernote Japan

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Evernote 社では多くの女性社員が活躍していますが、その中には技術部門の管理職という、一般的には男性のイメージが強い役職を務める女性社員もいます。今回は Evernote エンジニアリング・ディレクターの Kathryn Koehler(キャサリン・コーラー)にスポットライトを当て、彼女のキャリアと仕事をする上で大切にしている価値観について話してもらいました。

「今さら驚くことは、何もありません」

現在、あなたの下には何人の部下がいるの?と尋ねると、キャサリンは一瞬考え込みます。「直属の部下という意味では現在 18 人ですが、Web、モバイル、デスクトップなどの製品チームで合計すると 40 人くらいになります。」キャサリン本人は「Tech 業界で働く女性」ということに関して強い意識はありません。22 年間のキャリアで培ってきた経験から、「私の仕事は問題を解決することです。チームの一員として」と言います。

今に至るまでの道のりは険しいものでした。元々、レーシングドライバーになることが夢だった彼女は、大学で自動車の勉強ができる機械工学を専攻します。 「ミシガン州にある自動車メーカーでインターンシップに参加しました。でも結局、私に与えられた仕事はコーヒーを作ることと書類のコピーをとることでした」とキャサリンは当時を振り返ります。そして大学卒業後、スタッフエンジニアとして Snap-On Tools 社に就職します。 「ある日、『誰かプログラミングの経験がある人はいない?』と聞かれたのです。それをきっかけに、私のプログラマーとしてのキャリアが始まりました。」

対話を重視しながら、信頼関係を築く

その 2 年半後、キャサリンは自動車業界から Tech 業界に移ります。「Tech 業界はすべてのスピードが速いですけど、自動車業界と同じ頭を使います。それに、万が一失敗しても誰かの命に関わるようなこともありません」と彼女は説明します。当時、キャサリンは世界でも少数派の、女性の Windows 開発者でした。「Windows プラットフォーム向けにコードを書くには、ある程度年齢のいった男性でなければいけない、という固定観念がありました。私は全くの対象外ですよね」と振り返ります。それでも、8 年間の歳月を経て主任ソフトウェアエンジニアまで昇りつめます。決して簡単なことではありませんでした。「『君は家にパソコンを持っているような女性には見えない』と言われたこともありましたね。今さら驚くことは、何もありません。私自身の経験や、他の女性の苦労も沢山目の前で見てきましたが、驚くことは特に無いですね。 女性でも対等に働ける職場を常に見つけてきたので。」

キャサリンは部下の管理方法もユニークで、そのやり方は彼女自身も成功の秘訣と考えているそうです。「私は 1 対 1 の関係を重視して、いつでも対話ができる環境を作ります」と彼女は言います。「自分の部下のことは常に守りたいですし、時には過保護と思われることもあるかもしれません。どうしてもエンジニアが集まる組織では、それぞれの社員の生活までは気にかけていられないという風潮があると思います。でも間違っていることがあれば、私はいつでもストレートに指摘します」とキャサリンは言います。「彼らがちゃんと消化できる形で、その場でフィードバックするのです。」

“怒れる女性ではなく、強い女性として。”—Kathryn Koehler

ジェンダーの平等はいつ実現するのでしょうか?この質問にキャサリンは考え込みます。「成功するために、女性が男性のように振る舞うことを求められなくなった時でしょうか。同等の扱いを受けるようになった時です。私ははっきりと自分の意見を言います。怒れる女性ではなく、強い女性として。私の場合、まず一人のエンジニアであり、女性ということはその次です。もちろん、女性同士でもお互いサポートしあっていくことが何よりも大切で、相手を踏み台にしてまで出世を目指すべきではありません。このような固定観念は嫌いです。」

「あまり立ち止まって考え込まずに、自分から動けばいいのです」

今働いている若い女性は職場で性別による不平等さを我慢する必要は一切無い、と訴えるキャサリン。そのためには一種の教育が必要だと考えます。「女性として大切なのは、男性が偏見に基づいた振る舞いをしないように指導することではなくて、偏見のある言動に対してその場で指摘することだと思うのです。私は、そのための模範を示せるように努めています。」またキャサリンは、当事者の女性たちも自立していかなければならない、と自分の部下にいつも教えてきました。「普通に正しいことをしているのであれば、その職場に残って頑張るか、別へ行けば良いのです。しかし、不当な扱いを受けた場合は、我慢する必要は無いのです。私なら、それに振り回されないようにします。あまり立ち止まって考え込まずに、自分から動けばいいのです。」

キャサリンは、多くの才能ある女性が、仕事と家庭を両立させるための権利を勝ち取ろうとするかわりに、仕事を辞めてしまうことを嘆いています。「この古い発想が、才能と創造性に満ちた世代の約半分を、雇用市場から遠ざけてしまっています。しかし、企業は必要な人材がいなければ生き残ることができないのです。職場の柔軟性の欠如は誰にもメリットが無いと思います。」

メンタリングを通じて、固定観念を打ち破る

キャサリンは最近、女性のキャリアを 6ヶ月間に渡って支援する Everwise 社の「Ascent プログラム」のメンター(相談役)に就任しました。そこでは、Tech 業界で自分と同じようなキャリアパスを望んでいる女性とペアを組みます。キャサリン自身、正式なメンターがいたことはなかったので、色々な人を参考にしていく必要がありました。ある意味、女性同士で助け合うこと自体が、既成概念を覆すものだったのかもしれません。「以前の職場で、女性で同じディレクター職の同僚がいたんです。他の人からは、私たちが両方女性であるというだけでお互いを嫌っていると思われていました。実際はその反対で、私たちはお互い助け合いながら、とても良い関係を築いていたのです。」

昨年、キャサリンはメンターとして、スタンフォード大学コンピュータサイエンス学科に属する 4 人の女性を指導しました。また、前職からの知り合いや前述の Everwise でも相談役として指導を続けています。実は現在、Evernote で働く女性管理職 7 名がこの Everwise プログラムのメンターから指導を受けていますが、20 年以上エンジニアとして働いてきたキャサリンの場合は、逆に自分がメンターとして指導する側に立っています。

「メンタリングとは、人々に無条件の支援を提供するもの」と彼女は訴えます。「彼らとは直接会ったり、電話を使ったりしますが、私は対面で話すのが好きです。彼らが直面している問題や考えている解決方法について話し合ったりして、私からもアドバイス、励まし、そして希望を与えられるように努力しています。私たちは現在、世代的にも転換期を迎えているのです。」

従業員が望むライフスタイルや、それをサポートしてくれる会社方針といったことに関わる人々の「選択」が、これからの時代の職場を変えていくことでしょう。

 

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